保険の基礎知識

2021.08.23

先進医療ってなに?

保険に加入する際によく聞く先進医療。少額な保険料で高額な保障を持てることから多くの方が先進医療の保障を保険で持っています。

しかし、具体的にどのような治療かご存知でしょうか?
「実際は先進医療とはどんなものかよくわからない。」
「どこで、どんな時に先進医療は受けられるの?」
「どれくらいの割合の方が先進医療を受けているの?」
「名前は知っているけどどんなものなのかよくわからない。」
というお声をよく聞きます。

ここでは、その先進医療について詳しく解説していきます。

■先進医療とは

先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度な医療技術を用いた療養やその他の療養の事で、治療だけでなく特定の疾患の遺伝子検査や診断などもあります。特定の大学病院などで研究・開発をされた新しい治療法などが一定基準の有効性や安全性を満たすと先進医療として認められます。
先進医療は、公的医療保険の対象とするかどうかの評価をする段階にある治療法なので、先進医療の費用に関しては全額自己負担です。
また、評価の結果、公的医療保険の対象として認められたり外れたりもするため、先進医療として認められている技術は随時見直され変わっていっています。令和3年8月1日現在では84種類とされています。
出典:厚生労働省HP 先進医療の概要について

 

・どんな治療、技術がある?

厚生労働省の「令和元年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」によると、平成30年7月1日~令和元年6月30日の実績報告では「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(白内障手術)」が実施件数が一番多いです。しかし、この治療法は令和元年12 月の先進医療会議において治療としての有効性・効率性が十分に示されておらず、先進医療から除外が適当と評価されました。この年の先進医療実施件数の総数約3万8千件のうち約3万4千件がこの白内障の手術でした。
次いで多いのが陽子線治療で、実施件数は約1,300件でした。陽子線治療がんの放射線療法の治療の1つで、治療効果が高く体への負担や副作用が軽い、という点で注目されています。
その他にも子宮腺筋症歯周の治療家族性アルツハイマー病の遺伝子診断などさまざまな病気の治療法や診断方法が先進医療として定められています。

・先進医療はどこで受けられる?

先進医療はどこでも受けられるわけではありません。
医療技術ごとに実施している病院が定められており、受けたい医療がお住まいの近くの病院では実施されていないという場合もあるので注意が必要です。
詳細は厚生労働省のHP(先進医療を実施している医療機関の一覧)で先進医療の技術名ごとにまとめられています。

・費用はどれくらいかかる?

先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養などで、国民の治療の選択肢を広げ、利便性を向上するという観点から保険診療との併用が認められています。逆に言うと、先進医療にかかる費用は公的医療保険が適用されないので全額自己負担ということです。費用は医療技術の種類や病院よって異なり、高額な技術料がかかるものもあります。
具体的にどれくらいの技術料がかかるのか少し例を挙げてみますと、陽子線治療では平均約270万円、重粒子線治療では平均約310万円、少額なものでは数万円のものもあり費用の幅は大きいです。
出典:厚生労働省 令和元年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について

■まとめ

~先進医療の保障は必要か?~
先進医療特約は少額な保険料でも数千万円ほどの大きなの保障を持てますが、その理由は支払いに該当するケースが少ないためです。
実際に先進医療を利用する方は令和元年で約3万8千人と日本人の人口の0.03%ほどで非常に少ないです。
保険料の決め方は、とっても簡単に説明すると支払の可能性が高い保障の保険料は高く、支払の可能性が低い保障の保険料は安くなっています。
保険会社によって先進医療の保険料は違っていますがおおよそ100円前後です。
このことから先進医療の保険料が少額なのは先進医療を受ける方が少ないから、といった理由があることがわかりますね。
保障内容の例としては「通算2,000万円までの先進医療の技術料と同額を保障します」といったように、「先進医療でかかった分だけ支払われる」という内容が大半です。

では、実際に先進医療の保障がいるのかどうかについてです。
まず、
・先進医療を受けている人が非常に少ない=受ける可能性が低い
・先進医療の技術料は数万円~数百万円と幅広い
・月々の保険料は100円前後
この3つを加味した上でいるかいらないのかを考える必要があります。

たとえ月々の保険料が100円でも、高額な先進医療を受ける確率が低いものにお金をかけたくないと考えるのか、高額な先進医療を受ける確率が低いとしても、もしかしたら、と考えて準備をしておきたいのか。考え方はお客様によってそれぞれ違ってきますし、正解はありません。保障を持つのか持たないのか、持ち方に正解がないのは先進医療だけに関わらずどんな保険に関しても共通して言える事です。
そんな中で、自分ひとりではどんな保障が必要なのかわからず保険の加入にハードルを感じてしまうという方は多くいらっしゃいます。そんな方にも安心して保険を考えていただけるように、弊社はお客様のお声に寄り添った保険を見つけるお手伝いをさせていただきます。わからないことがありましたら、どんなことでも遠慮なく聞いてくださいね。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

なかちゃん 株式会社WDC フィナンシャルアテンダー

元栄養士、ファイナンシャルプランナー。二児のママ。 自身の家族の壮絶な経験から「保険への必要性」「保険で病気と戦える権利をもてる」 をお客さまに説くことを信念とする。 バスケは趣味だが、ガチ。(優勝経験あり。)

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