手続きQ&A
2021.08.16
生命保険の名義が旧姓のままだとどうなるの?手続き方法などを解説
「結婚や離婚などによって姓が変わったけれど名義変更するのを忘れていた!」
など生命保険の名義が旧姓のままになってしまっている人がいるかもしれません。
改姓の手続きは少し面倒な作業ではありますが、手続きを済ませておかないと問題が起きることもあります。
どんな問題が起こるのかや、手続き方法について解説します。
■生命保険の名義が旧姓のままだと起こる3つの問題
・旧姓のままの生命保険控除証明書が届いてしまう
生命保険の名義が旧姓のままだと、生命保険控除証明書が旧姓で発行されてしまいます。生命保険控除証明書とは、保険を支払ったことを証明する書類で、年末調整や確定申告のときに提出することで控除が受けられ、税金を少なくできるものです。
・旧姓のままでも控除は受けられる?
生命保険控除証明書が旧姓のままだと、提出先によっては使用できない場合があります。申告できる場合もありますが、姓が変わったことを証明する書類を一緒に提出しなければならないなどひと手間が必要なこともあります。勤務先や管轄の税務署への確認が必要です。
このように、年末調整や確定申告のときに慌てないためにも、姓が変わったときはすみやかに変更手続きをしておくのが安心でしょう。
・入院や手術をしたとき、手続きに負担がかかる
生命保険は、もしものときにそなえて加入しておくものです。
生命保険が旧姓のまま、病気やケガで入院をしたり、手術をしたりして給付金を請求すると給付金は受け取れますが、同時に名義変更手続きも必要となり、通常よりも受け取りに時間がかかる可能性があります。
入院や手術をしたあとは、からだに負担もかかり、できるだけスムーズに給付金手続きを済ませたいものです。
急な病気やケガをしたときに手続きに負担をかけないためにも、すみやかに名義変更を済ませておきましょう。
・代理人が請求できなくなる?保険金受取人や指定代理請求人の変更も確認を
姓が変わったときは、結婚や離婚で家族構成も変化しているはずです。
生命保険の保険金受取人や指定代理請求人は誰になっていますか?
保険金受取人を変更していないと、万が一のときにのこしたい人へお金をのこすことができなくなってしまいます。
また、指定代理請求人を変更していないと生前に万が一、自身が入院給付金や手術給付金を請求できない状態になったとき、本当は自分の代理となって請求をしてほしい人が請求できない可能性があります。
万が一のことは進んで考えたくないものですが、いざというときにしっかり役立つための保険です。忘れずに保険金受取人や指定代理請求人も確認しておきましょう。
■名義変更に必要な手続き
・保険会社によって違うので確認を
姓が変わった場合の名義変更の申し出方法は、インターネットでできる、電話でしかできない、など保険会社によって手続きが違う場合があります。
手続きは、郵送で戸籍謄本などの公的書類が必要になることがほとんどです。
手続きの方法と一緒にどんな書類が必要かも確認しておくとよいでしょう。
・そのほかの変更も一緒に行うとスムーズ
姓が変わった場合は名義変更だけでなく、保険料引き落とし口座やクレジットカードの名義変更も必要になります。
また、転居を伴なう場合は住所や電話番号も変更の届出が必要です。
面倒ではありますが一気に進めることでのちの作業がスムーズになるでしょう。
■姓が変わったらすみやかに手続きを
生命保険の名義が旧姓のままだと起こりうる問題についてご紹介しました。
姓が変わった際はやるべきことが多く面倒ではありますが、のちに面倒な作業をしないためにも、すみやかに改姓の手続きを行いましょう。
また、保険に加入したあとのさまざまな手続き方法は、インターネットで完結できる、一定の条件を満たすと一部の書類を省略できる、など保険会社によって対応方法が異なります。長く続ける大切な生命保険、次に保険を見直す際や保険を選ぶ際にはご自身の生活スタイルに合わせて、加入後の手続きのしやすさや使いやすさも保険を選ぶポイントのひとつとしてチェックしておくと安心でしょう。
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リアほMAGAZINE編集局
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